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一 括 講 読

投稿時間:09/02/24(Tue) 22:18
投稿者名:アクチュアリー研究者
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タイトル:アクチュアリーの類型学
アクチュアリーの類型学

「全てを理解することは、全てを許すことである(J. A. Shumpeter)」

生命保険会社には、多くのアクチュアリーと呼ばれる人がいる。この、アクチュアリーと呼ばれる人は、いったいどのような人なのか?本稿は、色々なアクチュアリーを知り、これを理解しようとする試みである。

@試験アクチュアリー:このタイプのアクチュアリーは、日本アクチュアリー会が行う、アクチュアリー試験に無上の価値を見いだす。試験に受かるまでは、試験勉強を何よりも優先する。常に試験の話題を持ち出し、他人の合格科目数にも極めて敏感である。試験合格後は、正会員でないものを軽蔑し、自身が正会員であることを強く誇りに持つ。また、最近の試験は易化傾向にあるが、この点に強い不満と懸念を有している。

Aボンクラアクチュアリー:このタイプのアクチュアリーは、特に取り柄がなく、仕事をやらせても、何度もやり直しを食らう。だれからみても、だめサラリーマンという印象である。このアクチュアリーには、試験にも全く合格できないものが多いが、一部には、@の試験アクチュアリー的な性格を兼ねる、試験だけは受かっているという者もいる。

B管理アクチュアリー:このタイプのアクチュアリーは、したいことを部下に次々に丸投げし、その進捗を徹底管理することに価値を見いだす。また、自分の上司に、その成果と管理能力をアピールしたいという欲求も強い。このようなアクチュアリーを持つ課は、非常に仕事の効率性は高いが、部下からは反発を持たれることが多いのであるが、その部下も同じ管理アクチュアリーとして育つのが常である。

C作業アクチュアリー:このタイプのアクチュアリーは、ひたすら作業をすることに至上の価値を見いだし、自分の作業に陶酔することすらある。作業スピードは非常に高く、細部に至るまでこだわりが強い。細分類としては、常に同じような内容の仕事ばかりしていたい伝統タイプと、常に新しい仕事ばかりしたい開拓タイプに分かれる。

D教育アクチュアリー:このタイプのアクチュアリーは、自分が身につけたことは、全て、より良く後輩に伝えたいと考え、いわば、小学校で教わった、「来たときよりも美しく」の精神を大事にしている。OJTのみならず、勉強会の主催にも熱心で、仕事よりも教育に情熱を注ぐ。

Eファイナンスアクチュアリー:このタイプのアクチュアリーは、運用関係や変額関係の業務に携わるものが多い。金融工学に愛を注ぎ、従来のアクチュアリーを伝統的アクチュアリーと呼び、自身を差別化し、ファイナンスのわからないものに対する蔑視がある。また、シニカルな性格で、毒舌のものが多い。仕事の成果よりも、自分の知識や学力の向上を優先するが、それを生かすのはやや苦手である。一方で、仕事よりも、勉強をしたいが、単純な仕事からも完全に離れることのできないジレンマに悩む者が多い。この最先端を行くものは、博士号を目指すものも少なからずいる。なお、頭はいいが、アクチュアリー試験への適応度は、あまり高くなく、準会員にとどまる場合も少なくない。

Fキャリアアクチュアリー:このタイプのアクチュアリーは、要領の良さを追求し、いかに上に気に入られ、出世できるかに最大の関心がある。細分類として、国内型と外資型に分かれ、前者は社内的な出世と業界団体内での出世を目指し、ゴマすりを得意とする。一方、後者は、教科書的なできるサラリーマンを理想とし、ドラッカーのような精神論的(=学術的でなく、かくあるべし的な)経営学に影響を受けやすい。いろいろな会社の重役を短期間で転々とすることが多く、MBAにも強い関心を示す。いずれも、飲みニュケーションを重視する。

G転職アクチュアリー:このタイプのアクチュアリーは、数年おきに転職を繰り返し、絶えず、会社の不満を訴える。いつまでも満たされることがなく、世に存在しない理想郷を求めさまよう。能力度合は、様々のようである。

H開国アクチュアリー:このタイプのアクチュアリーは、諸外国の動向調査を好む。明治時代以来の日本人的な、西欧諸国に対する後進性や劣等感、精神的呪縛を引き継ぐものである。戦前の知識人のように、海外知識が豊富であることに、強い優越感を抱く。なお、日本アクチュアリー会も、この手の委員会活動が極めて豊富である。

I酒飲アクチュアリー:その名のとおりである。

J残業アクチュアリー:このタイプのアクチュアリーは、残業を好み、深夜早朝を問わず、会社にいたがる。周囲にも残業を強いることを好む。

Kノンポリアクチュアリー:仕事にも出世にも関心のないアクチュアリーである。仕事はそれなりにこなすが、変化がきらいで、日々何も変わらないでいてほしいといつも願っている。

投稿時間:09/04/01(Wed) 20:55
投稿者名:怖かった
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タイトル:Re: アクチュアリーの類型学
Mうぬぼれアクチュアリー
・・・に社内ストーカーされて大変な目に会いました。
 
人事部長でも手に負えないので、私がただひたすら我慢するしかなく、不眠になってしまいました。

フロア中に響き渡るような大声で人を罵倒していたりするのを目にすることもあり、本当に困った人でした。嫌われているのに執拗にまとわりつく変態男!!
気持ち悪いことこの上なしでした。外資生保にて。

投稿時間:09/03/16(Mon) 17:44
投稿者名:PATRIOT
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タイトル:Re: アクチュアリーの類型学
最近スパムが多いので遠ざかっていたのですが、なかなか面白いカキコミでした。

投稿時間:09/02/27(Fri) 17:25
投稿者名:うちの会社には
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タイトル:Re: アクチュアリーの類型学
面白かったので、うちの会社にいるアクチュアリーで、まだ分類されていないよ
うなのを。ほんとに分類っていえるのか分かりませぬが。。。

L金持ちアクチュアリー:うまいタイミングで転職を繰り返すことで、会社にと
って必要性は低いのに、なぜか高年収のアクチュアリー。特に狙ってそのように
なったわけではないことが多い。したがって、それほど仕事ができるわけではな
いが、害もない、年収の相対的高さ以外では特徴のないアクチュアリーである。

Mうぬぼれアクチュアリー:自分の仕事や考え方に根拠のないうのぼれを持つア
クチュアリー。一方で、人のすることには、ケチをつけることが多いが、何の根
拠もなく、ただ声を張り上げることで自身を正当化せざるをえない状況に追い込
まれる。誰が聞いても納得できない内容で、かつ根拠も説明できないのに、なぜ
そんな強情になるのか、周囲からは不思議がられる。その割りに、案外自分に自
身がないところもあり、自分にしか分からないように仕事を囲い込もうともする
ことが多い。上司も部下も、その使い方に困っていることがほとんどである。

N長老アクチュアリー:会社に長老として君臨しているアクチュアリー。特に、
全社の中で発言力があるわけではないが、定年間近で、部内ではどっしりと構え
ていることが多い。もちろん、最近の会社の数理事情に明るいわけではないが、
年齢差を生かしたコミュニケーションが得意で、自分の「偉さ」を演出すること
がうまい。この手の素質のあるアクチュアリーは、30代半ばから徐々に頭角を
表していく。

O大人になりたいアクチュアリー:自分の年次の近いアクチュアリーが作業をし
ている中、少し上の目線に立つことで優越感にひたるアクチュアリー。大人にな
る過程で、煙草や酒を早く経験したいと思うものがいるように、この手のアクチ
ュアリーは、プチ管理職としてふるまおうとする。目にはつくが、ある意味、健
全な成長を遂げるアクチュアリーである。

投稿時間:09/02/25(Wed) 10:50
投稿者名:管理人
Eメール:
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タイトル:Re: アクチュアリーの類型学
同じ内容の投稿がありましたので、一方を削除しました。

管理人

投稿時間:09/02/25(Wed) 09:44
投稿者名:xxx
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タイトル:Re: アクチュアリーの類型学
面白いけどアクチュアリーに限らずサラリーマン全般にいえることでは。



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